香港は、大麻植物由来の非精神作用化合物であるカンナビジオール(CBD)を “危険ドラッグ “と位置づけ、禁止した。2023年1月27日に施行されたこの禁止令により、CBD製品を販売する企業は営業停止や事業の見直しを余儀なくされています。
CBDの支持者は、CBDには痛みの緩和、不安の軽減、睡眠の改善など、多くの健康効果が期待できると述べています。彼らは、禁止は不必要であり、医療目的でCBDに頼っている消費者を傷つけることになると主張しています。
香港政府は、禁止は公衆衛生を守るために必要であると擁護しています。さらには、CBDには中毒性があり、医療目的での使用を支持する十分な証拠がないと主張しています。
CBDの禁止は、様々な反応を示しています。禁止を支持する人もいれば、個人の自由を不必要に制限するものだと考える人もおり、この禁止令は、今後しばらくは香港で議論の種になりそうです。
規制の影響
CBDの規制は、香港のビジネスに大きな影響を及ぼしています。CBD製品を販売する多くの企業が閉鎖を余儀なくされ、また他の企業も業務内容を変更せざるを得ませんでした。また、禁止令により、人々がCBD製品を入手することが難しくなったため、闇市に手を出す人も出てきています。
また、駅の電子公告ボードにはこのように、CBDの規制を知らせる画像も掲載されています。

禁止令は、香港の経済にも悪影響を及ぼしています。CBD産業は2022年に10億ドル(1400億円)規模になると推定されており、今回の禁止措置により2億ドルの経済損失が発生すると予想されています。
罰則について
香港でCBDを所持、輸入、輸出した場合の罰則は厳しいです。CBDの所持に対する最高刑は、懲役7年、罰金100,000香港ドル(1,700,000円)です。CBDを輸入または輸出した場合の最高刑は、懲役14年、罰金200,000香港ドルです。
CBD関連の犯罪に対する罰則は、ヘロインやコカインなど他の危険ドラッグに関わる犯罪に対する罰則と同じになりました。。これは、香港政府がCBDを危険ドラッグとみなしているためです。
香港でのCBDの将来
香港のCBDが今後どうなるかは不明です。政府は禁止令を見直すことに前向きであると述べていますが、いつ、どのような形でそれが実現するかは明らかではありません。その間、禁止令は香港の企業や消費者にマイナスの影響を与え続けるでしょう。