大麻になじみのない方からすると、この植物に対して悪いイメージを持っている方が多いでしょう。
ですが、大麻は花や葉、茎や種子など、植物のすべての部分が何らかの形で活用できる驚くべき植物なのです。今回は、大麻草には無駄がないということを、具体的な例を挙げてご紹介します。
お花
お花の部分は、乾燥させて喫煙するとリラックス効果を得ることができます。これは、大麻に含まれるカンナビノイドという物質が、人間の体内にあるカンナビノイド受容体に結合することで起こります。
カンナビノイドには、主にTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の2種類があります。THCは精神作用をもたらす成分であり、CBDは精神作用を持たない成分です。両者はそれぞれ異なる効果を持ちますが、一緒に摂取することで相乗効果が期待できます。
また、喫煙や蒸気吸引以外にも、お茶や食品に加工や、オイルやクリームなどに抽出したり、カプセルやサプリメントなどの材料にすることも可能です。
葉っぱ
葉っぱもお花と同様にカンナビノイドを含んでいますが、含有量は少なく、精神作用はほとんどありません。その代わりに、葉の部分には多くの栄養素や抗酸化物質が豊富に含まれています。
大麻の葉っぱは野菜として食べることができます。生のままサラダやジュースにしたり、茹でたり炒めたりして料理に加えたりすることができます。カンナビスの葉には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれており、健康に良い効果が期待できます。
最近ではCBDオイルなどの原料としても利用されるようになりました。CBDオイルは、カンナビスの花や葉から抽出されたCBDを含むオイルであり、不安や痛み、炎症などに効果があるとされています。CBDオイルは、直接口に入れたり、飲み物や食品に混ぜたり、皮膚に塗ったりすることで使用できます。
茎
カンナビスの茎は、カンナビスの花や葉とは異なり、カンナビノイドをほとんど含んでいません。しかし、それでもカンナビスの茎は無駄になることはありません。なぜなら、カンナビスの茎は麻(ヘンプ)として工業用に利用できるからです。
麻は、カンナビスの茎から抽出された繊維であり、非常に強くて丈夫です。麻は紙や布、ロープなどの製造に使われます。また、麻はプラスチックや建材などの代替品としても利用されます。麻は環境に優しい素材であり、再生可能で分解性が高く、化学物質や水の使用量も少ないです。
麻は工業用だけではなく、食用や医療用としても利用できます。麻の種子は食べることができます。麻の種子にはタンパク質や必須脂肪酸、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれており、健康に良い効果が期待できます。麻の種子はそのまま食べたり、オイルや粉末に加工したりすることができます。
麻の種子から抽出されたオイルはヘンプオイルと呼ばれます。ヘンプオイルは食用や化粧品用として利用できます。ヘンプオイルには抗炎症作用や保湿効果があるとされています。また、ヘンプオイルにもCBDを含むものがあります。これらのオイルはCBDオイルと同様に不安や痛みなどに効果があるとされています。
種
種もカンナビノイドをほとんど含んでいません。よく、食用やオイルの製造に役立てられています。
食べることだってできます。みなさんご存じの「七味唐辛子」にも麻の実が入っています。
驚きましたか?実はこんなに身近にも、大麻由来のものがあるのです。
大麻の種にはタンパク質や必須脂肪酸、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれており、健康に良い効果が期待できます。カンナビスの種はそのまま食べたり、オイルや粉末に加工したりすることができます。
種から抽出されたオイルはヘンプオイルと呼ばれます。ヘンプオイルは食用や化粧品用として利用できます。ヘンプオイルには抗炎症作用や保湿効果があるとされています。また、ヘンプオイルにもCBDを含むものがあり、CBDオイルと同様に不安や痛みなどに効果があるとされています。
根っこ
根っこは、他とは全く異なり、カンナビノイドを全く含んでいません。しかし、それでも根が無駄になることはありません。なぜなら、大麻の根には歴史的に医療用途があったからです。
実は古代中国やローマなどで薬草として利用されていました。乾燥させて粉末にしたり、水に煮出したりしてペーストや湯を作っていました。これらの製品は骨折や手術などの痛みを和らげたり、関節痛や痛風などの炎症を治したりする効果があったとされています。
根には、フリエデリンやエピフリエデリノールなどの物質が含まれています。これらには抗炎症作用や鎮痛作用があると考えられています。また、カルコールやペントラノールなども含まれており、こちらには抗菌作用や抗真菌作用があると考えられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?大麻草には余るところなく完璧に使えるという魅力をお伝え出来ましたでしょうか?
大麻にはさまざまな利用法がありますが、その中でも特に注目されているのがCBDです。CBDはカンナビスから抽出される成分であり、精神作用を持たずに不安や痛みなどに効果があるとされています。CBDについての記事はこちらをご覧ください。