HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)は、大麻草にも含まれるカンナビノイドの一つで、THC(テトラヒドロカンナビノール)にとても似た構造を持っていますが、水素原子を2個多く持っています。
HHCの発見
HHCは、1944年にアメリカの科学者ロジャー・アダムス(Roger Adams)によって最初に生成されました。彼は、大麻草に含まれる主要な精神活性化合物であるデルタ9-THCに水素分子を加え水素化させることによってHHCに変換しました。ですが、それ以降注目されることはなく、近年になり製品として使われるようになりました。
HHCの効果
HHCはTHCと同じような向精神作用を持ちますが、その強さや持続時間はTHCより弱く短いと言われています。
このことから、少し軽めのハイを期待できると言えるでしょう。
CBDと比較すると、かなり体感が違うことがわかります。
THCのように、食欲増進効果(マンチ)やリラックス効果をしっかりと体感できます。
HHCの製造方法
現在では、天然の大麻草の中にはHHCが極めて少量しか含まれていないため、商業的に使用するほど抽出することが困難です。そのため、HHCは合成されて作り出されます。一般的な合成方法は、CBD(カンナビジオール)やデルタ8-THCなどのカンナビノイドに水素を添加してHHCに変換されています。
HHCの規制
HHCは、2022年3月17日より日本では指定薬物として規制されています。それ以前は、HHCは規制されていない成分でありながらデルタ9-THCのような効果を得られるとして注目されていました。しかし、厚生労働省はHHCにTHCと同等の向精神作用と中毒性があると判断し、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等を禁止しました。
アメリカでは、HHCは連邦法では規制されていませんが、州によっては規制されている場合があります。また、HHCは食品医薬品局(FDA)によって承認されたものではなく、品質や安全性に関する保証や監督がありません。
まとめ
HHCはTHCと非常に似ているカンナビノイドです。THCは強すぎるという方に適しているカンナビノイドではないのでしょうか?
日本では2022年3月17日より規制が施されていますので、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。
HHCの今後の世界的な規制の有無にも期待です。