みなさんはCBNというカンナビノイドをご存じですか?CBNは、大麻草に含まれるカンナビノイドという成分の一種で、睡眠を改善する効果があると言われています。しかし、どのようにしてCBNは睡眠に影響するのでしょうか?この記事では、CBNの特徴や作用、副作用などについて詳しく説明します。
CBNの特徴
CBNは、大麻草が光や熱にさらされると、THC(テトラヒドロカンナビノール)というカンナビノイドが酸化して生成されるカンナビノイドです。そのため、古くなった大麻草にはCBNの含有量が高くなります。CBNは、THCと同様に人間の体内にも存在するエンドカンナビノイドという物質と相互作用することで、神経系や免疫系などに影響を与えます。しかし、THCと違って、CBNは精神作用がほとんどありません。その代わりに、抗炎症作用や痛みを和らげる作用があると考えられています。
CBNの睡眠導入効果
CBNに最も注目されている効果が睡眠導入効果です。CBNは、鎮静作用を持つカンナビノイドとして知られており、睡眠の質や量を改善することができると言われています。実際に、アメリカの大麻分析会社Steep Hill Labsの研究では、5mgのCBNは10mgのジアゼパム(鎮静剤)と同程度の効果があることが分かっています。また、動物実験でも、CBNは睡眠時間を延長することが確認されています。
では、CBNがどのようにして睡眠に影響するのか、そのメカニズムを見てみましょう。
エンドカンナビノイドシステムの調整
エンドカンナビノイドシステムとは、人間の体内に存在するカンナビノイド受容体(CB1受容体とCB2受容体)とエンドカンナビノイド(アナンダミドや2-AGなど)からなるシステムです。このシステムは、神経系や免疫系などのさまざまな生理機能を調整する役割を果たしています。CBNは、エンドカンナビノイドシステムに作用することで、セロトニンやメラトニンなどの神経伝達物質の分泌を調整し、サーカディアンリズム(生体リズム)を整えます。サーカディアンリズムは、日中は覚醒状態を保ち、夜間は睡眠状態に入るように調節されています。しかし、ストレスや環境の変化などによってサーカディアンリズムが乱れると、睡眠障害やうつ病などのリスクが高まります。CBNは、サーカディアンリズムを正常化することで、睡眠の質や量を改善する効果があると考えられています。
GABAの増強
GABA(ガンマアミノ酪酸)とは、神経細胞の興奮を抑える神経伝達物質です。GABAは、睡眠に関係する視床下部や覚醒に関係する脳幹などの脳の部位に作用し、リラックス効果をもたらします。CBNは、GABAの作用を増強することで、神経細胞の興奮を抑え、鎮静作用を発揮します。CBNは、ジアゼパムなどのベンゾジアゼピン系の鎮静剤と同様に、GABA受容体に結合することでGABAの効果を高めます。しかし、ベンゾジアゼピン系の鎮静剤には依存性や副作用がありますが、CBNにはそれらがほとんどないと言われています。
炎症や痛みの軽減
炎症や痛みは、睡眠の妨げとなる不快感を引き起こします。炎症や痛みが慢性化すると、睡眠障害やうつ病などのリスクが高まります。CBNは、CB2受容体に結合することで免疫系に影響を与え、抗炎症作用や痛みを和らげる効果があると考えられています。マウスを使った動物実験では、CBNは関節リウマチや神経炎などの炎症性疾患の症状を軽減することが示されています。また、人間を対象とした臨床試験では、CBDやTHCと併用した場合に限りますが、クローン病や多発性硬化症などの慢性炎症性疾患に対して有効である可能性が報告されています。
まとめ
今回の記事では、CBNと眠りについて説明しました。ハイになるような作用はないものの、眠りにつきにくい人たちへのサポート効果が期待できるのではないでしょうか?
眠る前には飲むオイルタイプのCBNがおすすめです。
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