ニューメキシコ州では、2022年4月から娯楽用マリファナの販売が始まり、大麻産業は急速に発展しています。ニューメキシコ州労働力ソリューションズ局が発表した最近の報告書によると、大麻産業で働く人々は、以前の仕事よりも週給が高くなっています。
大麻産業で働く人々
報告書によると、2022年第4四半期には、ニューメキシコ州に151のカンナビス関連企業があり、そのうち112社が小売業やオンラインプラットフォームとして娯楽用マリファナを販売していました。また、21社が栽培ライセンスを持ち、10社が加工業者、4社が卸売業者、4社がその他の部門に分類されていました。
カンナビス関連企業は、ニューメキシコ州の各郡に分布していますが、最も多いのはベルナリオ郡で47社ありました。次いでドニャアナ郡、サンタフェ郡、サンフアン郡が多くの企業を抱えていました。
郡 | カンナビス関連企業数 |
ベルナリオ | 47 |
ドニャアナ | 19 |
サンタフェ | 18 |
サンフアン | 13 |
その他 | 54 |
大麻産業で働く人々の数は、2022年第4四半期に4,666人に達しました。そのうち4,122人が企業で働き、171人が栽培部門で働いていました。
大麻産業で働く人々の給与水準
報告書は、大麻産業で働く人々の給与水準をそのほかの仕事と比較しています。その結果、大麻産業で働く人々は、以前の仕事よりも週給が高くなっていることがわかりました。
2022年第4四半期における大麻産業で働く人々の平均週給は560米ドルでした。これは、同じ期間における非カンナビス関連の仕事で働く人々の平均週給よりも高いことがわかります。特に、宿泊業や飲食業で働く人々の平均週給は474ドルであり、大麻産業で働く人々と比べて86ドルも低かったのです。
産業 | 平均週給 |
宿泊・飲食 | 474ドル |
大麻 | 560ドル |
専門・ビジネスサービス | 1,300ドル |
このように、大麻業界で働く人々は、以前の仕事よりも給料が高くなっていることがわかります。これは、大麻産業がニューメキシコ州の経済活動に大きな貢献をしていることを示しています。
カンナビス産業の今後の展望
ニューメキシコ州では、2022年4月から2023年4月までの1年間で、娯楽用マリファナの販売額が3億ドルに達しました。この間に、州は約2,000件のカンナビス関連のライセンスを発行しました。また、カンナビス消費税からは、州の一般基金や地域社会に2,700万ドル以上が還元されました。
ニューメキシコ州知事のミシェル・ルハン・グリシャム氏は、次のように述べています。「わずか1年で、州内の各地域で数億ドルの経済活動が生み出され、事業者の数は増え続けており、何千人ものニューメキシコ州民がこの新しい産業で働いています。私は、革新的で安全な娯楽用カンナビス産業をさらに発展させていく中で、どんな未来が待っているのかを見るのが楽しみです。」
カンナビス産業は、ニューメキシコ州にとって重要な成長分野となっています。カンナビス産業で働く人々は、以前の仕事よりも給料が高くなっており、仕事の満足度も高いと考えられます。ニューメキシコ州の雇用や税収にも大きな影響を与えており、州全体の福祉に貢献しています。