CBDという言葉を聞いたことがありますか?CBDはカンナビジオールという成分の略称で、麻に含まれるカンナビノイドと呼ばれる物質の一種です。CBDには、ストレスや不安を和らげたり、痛みや炎症を抑えたり、睡眠や美容にも良いとされる様々な効果が期待されています。
しかし、CBDに興味を持っても、どんな製品があるのか、どれを選べば良いのか、分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、CBD製品の種類と特徴について解説します。CBD製品を選ぶ際の参考にしてください。
CBD製品の種類と特徴
CBD製品には、大きく分けて以下の5つのカテゴリーがあります。
- CBDオイル
- CBDリキッド
- CBDクリーム・ジェル
- CBD化粧品
- CBDエディブル
それぞれの製品によって、摂取方法や効果の現れ方が異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
CBDオイル

CBDオイルとは、CBDをオリーブオイルやMCTオイルなどの天然由来の食用キャリアオイルに配合したものです。CBDオイルは世界的にも広く使用されており、日本でも最も人気のあるCBD製品です。
CBDオイルを摂取する時には、舌下摂取という方法を用います。口内の舌の下部にCBDオイルを滴下し、30秒から2分程度置いてから飲み込む方法です。舌下部分にCBDが存在している間に、その部分の毛細血管から直接CBDが取り込まれるため、全身に効果が及びます。
CBDオイルは継続的に使用することで効果が高まると言われており、中長期的なスパンで徐々に効果を実感したい方におすすめです。また、CBDオイルは濃度や容量がさまざまなものがありますので、自分に合った量や強さを選ぶことができます。
CBDリキッド
CBDリキッドとは、VAPEなどの電子タバコを用いてCBDを摂取する吸入摂取という方法を用いて摂取する製品です。CBDは肺の毛細血管から直接吸収され全身に入るため、すぐに効果を実感することができます。
その分効果の持続時間は短く、30分~1時間程度で切れてしまうという側面もあります。また、通常はCBDリキッドを使用するには、VAPEなどの電子タバコの器具を別途購入しなければいけませんが、器具がなくても使用できる使い捨てのCBDペンも販売されています。
CBDリキッドは、ストレスや不安をすぐに和らげたい方や、気分に合わせて摂取したい方におすすめです。また、CBDリキッドにはさまざまなフレーバーがありますので、好みの味や香りを選ぶことができます。
CBDクリーム・ジェル

CBDクリーム・ジェルとは、CBDをクリームやジェルに配合し、皮膚に直接塗布しやすくした製品です。CBDは患部に直接届きますが、全身を巡らないため、効果は局所的です。
CBDクリーム・ジェルは、痛みや炎症を抑えたり、筋肉や関節のケアをしたりする目的で使用されることが多いです。また、保湿や血行促進などの美容効果も期待されます。
CBDクリーム・ジェルは、皮膚のしみやかゆみといった局所的な悩みを解消したい方や、スポーツ後のケアをしたい方におすすめです。また、塗るだけで摂取できるという気軽さも魅力です。
CBD化粧品

CBD化粧品とは、CBDをファンデーションなどの化粧品に配合した製品です。CBDには抗酸化作用や抗炎症作用があると言われており、しみやくすみをなくしたり、皮膚の新陳代謝を良くして美肌にする効果が期待されます。
CBD化粧品は、日常的にメイクをする方や、肌トラブルに悩む方におすすめです。また、CBD化粧品には保湿成分やビタミンなどの他の有効成分も配合されているものが多くありますので、自分の肌質や目的に合ったものを選ぶことができます。
CBDエディブル

CBDエディブルとは、CBDの入った食品や飲料の総称のことを指します。食品としては、チョコレート、クッキー、グミなどのお菓子類にCBDが配合されたものが多いです。また飲料としては、CBDウォーター、CBDコーヒー、CBDエナジードリンクなどがあります。
これらの製品は、口から摂取し消化管から吸収するという経口摂取という摂取方法を用います。気軽に摂取ができることが魅力ですが、全身を巡る前に肝臓で代謝を受けるため、生体の吸収効率が6~20%程度と低くなってしまうということと、想定以上の長い体感を経験するというデメリットもあります。
CBDエディブルは、仕事やスポーツの合間に気軽に摂取したい方や、お菓子感覚で楽しみたい方におすすめです。また、CBDエディブルにはさまざまな味や形状がありますので、自分好みのものを選ぶことができます。
CBD製品を選ぶ際のポイント
CBD製品を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- CBD含有量が明記されているCBDを選ぶ
- 効果を実感したい場合は、ブロードスペクトラム以上のCBDを選ぶ
- 第三者機関で検査されたTHCフリーのCBDを選ぶ
*フルスペクトラム製品は日本では使えません
CBD含有量が明記されているCBDを選ぶ
CBD製品には、CBDの含有量がmgや%で表示されているものと、そうでないものがあります。CBDの含有量が明記されていない製品は、CBDがほとんど入っていなかったり、不純物が混じっていたりする可能性があります。そのため、CBDの含有量が明記されている製品を選ぶことが大切です。
また、CBDの含有量はmgと%で表示されることが多いですが、どちらも同じ意味ではありません。mgはCBDの絶対量を表し、%はCBDの相対量を表します。例えば、10mlのオイルに100mgのCBDが入っている場合、CBD濃度は1%となります。しかし、30mlのオイルに100mgのCBDが入っている場合、CBD濃度は0.33%となります。つまり、同じmgでも容量によって%が変わります。
効果的にCBDを摂取したい人は、CBDの濃度(%)で選ぶよりも、含有量(mg)で選ぶのがベターです。これは考え方の一例ですが、一度に摂取する量の目安としては、体重1kgあたり0.5mgのCBDと言われています。例えば、50kgの人なら25mg、70kgの人なら35mgという具合です。
ブロードスペクトラム以上のCBDを選ぶ
CBD製品には、フルスペクトラム、ブロードスペクトラムとアイソレートという2種類のタイプがあります。ロードスペクトラムとは、麻から抽出されたCBD以外にも、他のカンナビノイドやテルペンなどの成分も含まれているタイプです。アイソレートとは、麻から抽出されたCBDだけを精製した純粋なタイプです。
どちらもメリットやデメリットがありますが、効果を実感したい場合はブロードスペクトラムの方がおすすめです。ブロードスペクトラムに含まれる他の成分とCBDが相乗効果を発揮し、より強力な効果を得られると言われています。
フルスペクトラムには微量ながらTHCも含まれている可能性があります。THCは日本では違法な成分であるため、日本ではフルスペクトラム製品は使用できません。
第三者機関で検査されたTHCフリーの製品を選ぶ
CBD製品を選ぶ際には、第三者機関で検査されたTHCフリーのCBDを選ぶことが重要です。第三者機関とは、製品の品質や安全性を客観的に評価する独立した機関です。第三者機関で検査されたCBD製品は、CBDの含有量や純度、不純物の有無などが証明されています。
特に、THCフリーという表示は重要です。THCフリーとは、製品にTHCが含まれていないことを意味します。日本では、CBD製品に0.03%以下のTHCが含まれている場合は合法とされていますが、それ以上のTHCが含まれている場合は違法となります。そのため、安心してCBD製品を使用するためには、THCフリーであることを確認することが必要です。
CBD製品を選んだら
CBD製品を選んだら、次に気になるのは使い方や摂取量ですよね。CBD製品の使い方や摂取量については、次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。